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2025.11.13

転抵当(テンテイトウ)?

転抵当とは、抵当権を自分の債務の担保にすること。抵当権を担保にして抵当権を設定する形となる。人的保証よりもリスクが低く確実性が高い。抵当権を差し出し融資を受けたりする場合に担保として利用される。ここで問題になるのが、債務者は抵当権者に対し弁済する義務を負うが、転抵当は抵当権をもとにして行なわれている点。抵当権が弁済によって消滅することが問題となることから、転抵当権者に対抗できないと民法376条第2項で規定されている。債務者が抵当権を消滅させるためには、転抵当権者に対して抵当権者の債務を第三者弁済し消滅させなければならない。そのうえで、抵当権者に対し、第三者弁済に基づく求償権を行使し相殺するということとなる。